開業資金調達(国民生活金融公庫融資コンサルティング等)から株式・合同会社の設立手続、開業後の経理までワンストップサポートを実現!関東一円対応!行政書士齋藤史洋事務所
開業資金調達.NET » Archive: 8 月 2007

ご予定の販売先・仕入先の書き方

主な販売先

国民生活金融公庫の「創業計画書」1ページめの最後の項目が、「ご予定の販売先・仕入先」という項目です。
あなたに開業資金を融資できるかどうかを判断するうえで、あなたのビジネスプランがどの程度、具体的に進んでいるか。この項目から推し量ることができます。

小売ビジネスの場合は、「不特定多数の一般個人顧客」と表現すれば大丈夫です。
それ以外の場合は、可能な限り、主な販売先を具体的な会社名で表現できるようにしておきたいところです。

あなたが開業前段階の場合は、取引口座を開設してもらうために交渉している特定の相手先名を記載します。引き合いの状況については、担当者面談・実権者面談・見積提出・価格交渉中等、個々の進捗程度、内容などを一覧表にして表すと効果的です。
できれば「取引基本契約書」など、ある程度の取引が安定的に見込まれることを示す材料もあわせて、面談のときに国民生活金融公庫に提示できるようにしたいものです。

また、既にあなたが開業済みの場合は、直近の取引実績について月次損益計算書の業績とともに質問されることが想定されます。主要な販売先を記載することはもちろんですが、創業計画書とは別に、各販売先別の最近の販売実績、今後の販売実績につながる引き合いの状況などがわかる資料をあらかじめ用意しておきましょう。

主な仕入先

サービス業、例えば弁護士や税理士業などの「士業ビジネス」が典型的なのですが、仕入取引が基本的にない場合は「該当ありません」と書いて差し支えありません。
それ以外の場合は、主な仕入先についても具体的な会社名で表現できるようにしておきたいところです。
あなたのビジネスが安定的に継続できるかどうかは、販売する商品やサービスを生産するために必要となる材料やサービスが安定的に供給してもらえるメドがあるか、で判断できるわけですね。こちらも、できれば「取引基本契約書」など、ある程度の取引が安定的に見込まれることを示す材料もあわせて、面談のときに国民生活金融公庫に提示できるようにしたいものです。
また、既にあなたが開業済みの場合は、直近の取引実績について月次損益計算書の業績とともに質問されることが想定されます。主要な仕入先を記載することはもちろんですが、創業計画書とは別に、各仕入先別の最近の仕入実績などがわかる資料をあらかじめ用意しておきましょう。

「セールスポイント」の書き方

「セールスポイントは何ですか」

国民生活金融公庫の創業計画書を作成するうえで、悩ましい項目のひとつです。
国民生活金融公庫側が知りたいことは、あなたがこれから取り組むビジネスから利益が中長期的に生みだされ、融資した開業資金が確実に返済してもらえるかどうか、ということです。

これからあなたが独立・開業して国民生活金融公庫へ、少なくとも5年間以上の中長期にわたって開業資金融資を返済していくために。競合するほかの商品・サービスと比較して、あなたが稼ぎだす利益の源泉となる「強み」を、2~3個はピックアップしたいところです。

「セールスポイント」を検討するときは、次のような切り口から、あなたと競合する他社との比較で考えてみるのがヒントになります。

  • ターゲットとする顧客層
  • 取扱商品
  • サービス内容
  • 立地条件
  • あなた(社長)やほかの経営陣・スタッフの経歴、資格
  • 同業他社にはない、あなたなりの「こだわり」

融資担当者をお客さまと見立てて、説明しよう

「セールスポイント」は、面談においても必ず質問されるものです。

「あなたの会社の『売り』は何ですか」
「お客さまにどのようにアピールされるのですか」

融資担当者を、あなたのお客さまにするつもりで。
あなたのお客さまと見立てて、わかりやすく説明してみましょう。

あなたがお客さまのために最も心掛けていることを、ピックアップしてみませんか。
例えば競合他社のどこにも品質では負けない、
あるいは取扱商品を特定範囲に特化している、など…。

わかりやすい言葉で面談のときに説明できるように。
その時のためのシナリオとして、「創業計画書」のセールスポイントを
まとめてみては、いかがでしょうか。

お取扱いの商品・サービスの書き方

「お取扱いの商品・サービスを具体的にお書き下さい」

国民生活金融公庫がこの項目から知りたいことは、単なる「商品・サービスのラインナップ」ではないことを、ご留意下さい。

この項目については、

  • あなたが、どのような商品・サービスをメインに販売されるのか、
  • それら商品・サービスの特徴や、販売方法などの独自性

などについて、国民生活金融公庫の融資担当者が、あなたに代わって他のひと(彼の上司など)にも説明できるように、わかりやすく説明してあげることが、「お取扱いの商品・サービス」を書くポイントです。

例えばIT系ビジネスやバイオ系ビジネスなど、商品・サービスの説明が、素人にはわかりにくい場合。

説明文を読んだだけでは、あなたが取扱う具体的な商品・サービスの内容が、国民生活金融公庫の融資担当者にはイメージできないケースも見受けられます。

この場合には、お客さま向けの会社概要や商品パンフレット、専門用語の意味を解説した説明文などを、あなたが別途用意して、担当者に理解しやすく工夫することが必要でしょう。

もうひとつ、書き方のポイントを…。
同業他社との差別化を図る「キーワード」をさりげなく使うこと。

同業他社や類似商品などと比べた差別化要因をさりげなくアピールすることによって、あなたの「創業計画書」が、説得力のある内容になりますよ。

(記載例1:衣料品販売業)

  • ブランド衣料品(○○ブランド、□□ブランド)の一般消費者向け小売(インターネット通販)
  • 各ブランドごとに専門特化したインターネット・ショップを複数、展開します。

(記載例2:飲食業)

  • 地元で水揚げされた新鮮な魚介類を中心とした、居酒屋メニュー
  • 酒類(○○地方の地酒や焼酎など)

事業経験の書き方

国民生活金融公庫が知りたいことは?

「この事業の経験はありますか。」

国民生活金融公庫の「創業計画書」において、創業される動機・目的の次に記載する項目です。

あなたが開業しようとするビジネスを展開していくうえで必要となる開業資金の準備と並行して、必要となる知識、技術、ノウハウをどのようにして習得され、今般の独立・開業を準備されてこられたのか。

それが、この項目でのテーマとなります。

国民生活金融公庫など金融機関側は、

  • 融資した開業資金が、確実に返してもらえるかどうか。
  • そのためには、開業しようとするビジネスが、 中・長期的に安定した利益を見込めるかどうか。

このふたつのポイントから、あなたに融資するかどうかを判断します。

開業資金を用意するためにどれだけ多くの自己資金を計画的に積み立ててこられたか。

独立・開業にかけるあなたの熱意を、国民生活金融公庫側は開業資金、特に自己資金の準備過程から評価しようとするわけですが、独立・開業に必要となる知識、技術、ノウハウの習得過程も、開業資金の準備過程と同様に、あなたの事業に対する熱意への評価材料とされることでしょう。

「事業の経験」の書き方のヒント

あなたが、どのような社会人経験を積んでこられたのか。
転職活動で作成する「職務経歴書」のようなイメージで、まとめてみるのも、ひとつのやり方ですよ。

  • 独立・開業する直前から順に、過去にさかのぼってみましょう。
  • 勤務先はもちろん、業種・職務内容や経験年数もまとめてみましょう。
  • 取得した資格があれば、あわせて記入しましょう。

目標に向かって努力した成果、としてアピールすることもできますよ。

「異業種」で開業をお考えの場合

国民生活金融公庫の「新規開業融資」の利用資格にもあるように…。

過去に経験した業種と同じ業種、あるいは過去に習得した技能に密接に関連した職種の事業で開業しようとされる方は、融資した開業資金を返済してもらえる可能性が高い、と国民生活金融公庫側は考えているようです。

そうはいっても、これまで経験された業種とは異なる業種で、独立・開業をお考えの方々が開業資金の融資を受けられない、というわけではないのですよ。

例えば公認会計士から転じて、経理業務に特化した職業紹介ビジネスを開業された方もいらっしゃいます。
不動産賃貸業や建設業から転じて、飲食店を開業されるケースもあるでしょう。
一見、異業種ではあるのですが、実は過去の勤務経験が生かされている場合があります。

なぜ、その業種で開業しようと考えたのか。
そのきっかけを、過去の勤務経験などに絡めてていねいに説明すること。
そうすれば、なぜ、という問いに対する、説得力のある回答になるものと考えます。

生活衛生関係営業

あなたが国民生活金融公庫の「普通貸付」で融資を受けたい、とお考えになったとしても、普通貸付が利用できない場合があります。
それは、「生活衛生関係営業」を営んでいる方の、設備資金を使途とする融資の場合です。
つまり、生活衛生関係営業を営んでいる方については、国民生活金融公庫から融資を受けることはできるのですが、普通貸付では融資を受けられないケースがある、というわけですね。

「普通貸付」は一般向けの融資制度であり、生活衛生関係営業を営んでいる方については、普通貸付とは別の融資制度が用意されています。

「生活衛生関係営業」とは、以下の業種のことをいいます。

業種 主な業種例 許可、届出の区分
飲食店営業 そば・うどん店 そば店、うどん店等主としてめん類(中華そばを除く。)を扱う飲食店営業 飲食店営業許可
中華料理店 中華料理店、上海料理店、台湾料理店、中華そば店、ぎょうざ店等主として中華料理を扱う飲食店営業
すし店 すし店等主としてすしを扱う飲食店営業
料理店 「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」による風俗営業の許可を受けている飲食店営業であって、割烹店、料理店その他これに類するもの
社交業 「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」による風俗営業の許可を受けている飲食店営業であって、スナック、バーその他これに類するもの
その他飲食店 食堂、てんぷら料理店、うなぎ料理店、鳥料理店、釜めし屋、沖縄料理店、 グリル、ファミリーレストラン、フランス料理店、朝鮮料理店、大衆酒場、 おでん屋、ドライブイン、スナック、ファストフード、仕出し屋、弁当屋
喫茶店営業 喫茶店 喫茶店、フルーツパーラー、音楽喫茶、純喫茶、スナック(喫茶を主とする) 喫茶店営業許可
食肉販売業 食肉販売業 精肉店、馬肉店、獣肉販売業、冷凍肉販売業、牛肉・馬肉・冷凍肉卸売業 食肉販売営業許可
食鳥肉販売業 主として鳥肉を小売する営業、主として鳥肉を卸売する営業
氷雪販売業 氷雪販売業 主として氷を小売する営業、主として氷を卸売する営業 氷雪販売営業許可
理容業 理容業 理髪店、床屋、理容所、理容院、バーバー 理容業の
届出
美容業 美容業 美容室、美容院、結髪業、ビューティーサロン 美容業の
届出
興行場営業
(注1)
興行場営業 映画館、劇場、シアター、寄席、演芸場 興行場営業許可
旅館業 旅館業 旅館、観光ホテル、ビジネスホテル、宿屋、温泉旅館、割烹旅館、民宿、ペンション、国民宿舎、簡易宿所、ベッドハウス、山小屋、スキー小屋、下宿営業 旅館業営業許可
浴場業 一般公衆
浴場業
銭湯、湯屋、風呂屋、温泉浴場、鉱泉浴場(物価統制令の適用を受けるものに限ります。) 浴場営業許可
サウナ営業 都道府県生活衛生営業指導センターの発行する意見書が申込書に添付されたものに限ります。
その他
公衆浴場業
(注2)
いわゆるスーパー銭湯、健康ランド等
クリーニング業 クリーニング業 洗濯業、クリーニング業、ランドリー業、クリーニング工場、貸おむつ業、貸タオル業、リネンサプライ業、クリーニング取次業(注3) クリーニング
所の届出
理容師養成施設・美容師養成施設 理容師・美容師養成施設 理容学校、美容学校 厚生労働
大臣の指定
  • (注1)映画、演劇または演芸にかかるものに限ります。
  • (注2)その他公衆浴場業にかかる資金のお使いみちは、レジオネラ症の発生のおそれがある施設または設備の改善を図るための資金に限ります。
  • (注3)クリーニング取次業に業態転換した方のうち、一定の要件に該当する方に限ります

生活衛生関係営業を営む方の運転資金を使途とする融資については、「普通貸付」と「生活衛生関係営業者向けの融資制度」のどちらかを選択できます。
しかし、生活衛生関係営業を営む方の設備資金については、「生活衛生関係営業者向けの融資制度」のみ、利用可能です。

生活衛生関係営業を営む方については、国民生活金融公庫の融資対象となる事業規模が、明確に定められています。
事業規模は、資本金の額と従業員数から定められています。
業種ごとの、事業規模の限度は次のとおりとなっています。

業種 事業規模(次のいずれかに該当するもの)
資本金または出資金
(会社)
常時使用する
従業員の数
(会社または個人)
飲食店営業、喫茶店営業、理容業、美容業、一般公衆浴場業、サウナ営業、その他公衆浴場業 5,000万円以下 100人以下
食肉・食鳥肉小売業、氷雪小売業 5,000万円以下 50人以下
旅館業 5,000万円以下 200人以下
食肉・食鳥肉卸売業、氷雪卸売業 1億円以下 100人以下
興?行 場 営 業 3億円以下 100人以下
クリーニング業 3億円以下 300人以下
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起業支援・会社設立専門 行政書士齋藤史洋事務所

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代表 行政書士 齋藤史洋 東京都行政書士会所属(登録番号 第07081051号)〒104-0061東京都中央区銀座1丁目15-7マック銀座ビル504号

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